コラムColumn

2020年01月29日

「家庭医」とは?

◆家庭医とは

鹿浜診療所は「家庭医がいる診療所」です。

働いている医師は「家庭医専門医」あるいはそれを目指して学んでいる医師です。

「家庭医」とは何でしょうか。聞き慣れない言葉かもしれませんが、海外では病気になったとき最初にかかるお医者さんは「家庭医」が一般的です。

簡単にいうと「身近にいて、家族みんなでかかれる、何でも相談できるお医者さん」その特徴を書くと以下のようになります。

  • 赤ちゃんからお年寄りまでみる
  • 臓器にとらわれず体も心も全体をみる
  • 予防から治療、リハビリ、緩和ケアまで一貫してかかわる(継続性)
  • 患者さんの背景にある家族や職場、地域を意識した診療をする
  • 社会的な問題(孤立や貧困など)にも取り組む
  • コミュニティの問題にも目を向ける(地域をケアする)
  • 地域の医療福祉機関と連携する
  • 継続してかかわる(かかりつけ医)

◆家庭医にはどうしたらなれるの?

昨年から、国の制度として専門医を育てようということになり、家庭医は「総合診療専門医」という名前で日本専門医機構が研修を請け負うことになりました。2020年度以降の研修制度は以下の通りです。

医学部卒業(6年間)+初期研修(2年)+総合診療専門医研修(3~4年)    +新家庭医療専門医(1年)

医学部卒業してから6~7年かけてやっと一人前の家庭医になれるのです。

 

◆何でもご相談ください

「こんなこと聞いていいのかな?」「病気と関係ないんだけど・・・」と思わず、何でもご相談ください。

もちろん家庭医が全て解決できるわけではありませんが、まずは受け止め、相談に乗って行きたいと考えています。

 

 

【おしらせ】王明聡先生(家庭医療後期研修医)が赴任しました!

来年3月まで週3日診療を担当します。中国語で対応ができます。ぜひご利用ください。

 

中国出身、地元の大学医学部卒後2000年4月に来日。
大学病院で研究の仕事に従事しましたが、臨床の仕事もやりたくて、2014年に日本の医師国家試験に挑戦し、合格しました。

2019年10月から、一人ひとりに寄り添う、1番近い医者と言われる「家庭医」の研修のため、鹿浜診療所にやってきました。

新田地域での生活は10年を超え、この町は本当に大好きです。どうぞよろしくお願いいたします。